2012年6月27日水曜日

オプション取引をさくっと理解する秘訣

簿記1級からデリバティブ取引の仕訳が含まれていますね。デリバティブというのは具体的には先物取引オプション取引スワップ取引なんかのことです。金融機関で働いている人であれば知ってて当然の知識でも、一般の人には何がなんやら分からないものだと思います。中でもオプション取引はけっこう混乱しやすく、買う権利を買う、売る権利を買う、買う権利を売る(つまり売る義務を負う)、売る権利を売る(つまり買う義務を負う)というのをしっかり理解するのは難しいところです。言葉だけで勉強すると、ちょっと記憶が薄れただけでお手上げなんてことになりかねません。

オプション取引を理解し、かつ忘れないようにするにはどうすればいいのか。それには文字ではなく図で覚えてしまうのが一番です。以下の図は中小企業診断士試験一発合格道場というブログの記事からの転載です。


左がコール・オプション(買う権利)、右がプット・オプション(売る権利)。上が買いで、下が売りという図になっています。まず上から説明しましょう。コールもプットも下限があって、後は上昇するのみという図です。この下限がプレミアム、すなわちオプションの代金となります。例えば日経225を10000円で買う権利(コール)を100円で購入したとしましょう。もし日経225が12000円にまで値上がりしたら、それを10000円で買って12000円で売れるので、購入費を引いた1900円の儲けになります。日経225の価格が上がれば上がるほど儲かるということです。逆に日経225が大暴落して1000円になっても、オプション購入者の損失は100円で済むのです。(説明簡略化のためレバレッジの話は割愛。大阪証券取引所では1000、シンガポール証券取引所では500の取引単位をかけるので、1900円は190万円となります)

プットはコールとは逆ですが、損失を抑えて儲けを取るという点では同じです。日経225を10000円で売る権利を持っていて、もし日経225が1000円に暴落すれば大もうけですね。説明が前後してしまいましたが、デリバティブ取引では「買ってから売る」だけでなく「売ってから買う」ということが簡単に出来ます。このように実際の物を介さずお金だけで決済することを、差金決済と言います。

下半分はオプションの売り戦略です。買い戦略との違いは、損失に制限が無く、儲けはプレミアム分のみだということです。こないだAIJが年金溶かしたのも、このオプションの売りだと言われてましたね。相場があまり動かない時、この戦略はとても効果的です。素人が手を出せば死にます

ちょっと説明が長くなってしまいましたが、コールの買いの仕組みをしっかり覚えておけば、後は上の図を思い出すだけで全部思い出せると思います。簿記1級の範疇としてはやり過ぎな感があるかもしれませんが、これだけ理解しておけばまず間違えることは無いでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。