2013年5月5日日曜日

「金銭の信託」と「金銭信託」の違い(信託実務3級)

僕は銀行員ではありませんが、銀行業務検定試験の一つである信託実務3級の取得を目指して勉強中です。銀行業務検定試験とは銀行員を中心として、金融に関わる人たちが受けるもので、代表的なものに税務や法務、財務なんかがあります。科目としては税務や財務が気になるところですが、何はともあれ信託実務です。と言うのも、僕が現在関わっているのが投資信託の販売システムだからです。投資信託については世間並みの知識しかありませんので、まずはとっつきやすそうなこの資格を受けようというわけです。

さて、掲題の「金銭の信託」ならびに「金銭信託」の話ですが、ややこしいことにこの二つは厳密には違う意味なのです。正直、ネーミングセンスを疑うレベルですが、昔の偉い人が考えたことですから仕方ありません。 「金銭信託」ともう一つ、「金外信託」というのがあって、まとめて「金銭の信託」と言います。このへん、どうも混乱を招くようで、マネー辞典というサイトではちょっと変な説明になっていました。

金外信託

信託会社が信託を引き受ける際に、金銭で受け入れ、信託終了時に元本と収益を金銭で返還する金銭信託の1つで、信託期間が終了したら財産を、株や債券など、運用している現物のままの状態で返還する信託のこと。一定期間財産の運用を委託する信託期間の終了時に、委託者(受益者)が信託財産を金銭で受取るものを金銭信託といい、株式などの現物で受取るものを金外信託という。

1行でしっかり矛盾してますね。金外信託を調べていて最初にここにたどり着いてしまった人は確実に混乱することでしょう。おそらくこれを書いた人は、書いたその時点で「金銭の信託」「金銭信託」「金外信託」といった言葉の区別がはっきり出来ていなかったのだと思います。マネー辞典よりも、一般社団法人信託協会による「信託の分類」解説が正確で分かりやすいです。そこから図を拝借してみました。

この図で言う「金銭信託以外の金銭の信託」というのが「金外信託」のことです。「金銭信託」と「金外信託」は別物だということが分かりますね。じゃあ「金銭の信託」って何かって言うと、そのままの意味で「金銭で受け入れる信託」です。「金銭信託」はさらに細かく分類して、「金銭で受け入れて、金銭で償還する(返す)信託」ということです。ちなみに「金外信託」は「金銭で受け入れて、株や債権等の資産を償還する(返す)信託」となります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。