2015年4月11日土曜日

小切手の仕訳

小切手を受け取ったら現金勘定で処理する、と言う風に覚えてしまうと足を掬われてしまいました。実は小切手にも色々と種類があって、それによって使うべき勘定が変わってくるのです。以下、代表的な(と言うか僕が知る限りの)小切手の処理をご紹介します。

■他人振出小切手(いわゆる普通の小切手)
まずは簿記3級で勉強する他人振出小切手です。これは受け取ったら現金勘定で処理します。
(例)売掛金100円に対して小切手(他人振出)を受け入れた。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
現金 100 売掛金 100

こんな風になります。しかし実態として、手元にあるのは日本銀行券ではなくあくまで小切手です。その小切手を使ってコンビにでお買い物は出来ません(たぶん)。なのでこれを換金してあげる必要があります。
(例)上記の小切手を銀行に持って行き、当座預金に入金してもらった。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
当座預金 100 現金 100

こんな感じですが、上2つの処理を1日でやった場合、いちいち現金勘定を使うのは手間です。なのでまとめて仕訳をしてしまいます。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
当座預金 100 売掛金 100

■自己振出小切手
他人振出小切手は相手先が用意してくれた小切手です。それに対して自己振出小切手は自分が用意した小切手です。つまり、自分が何かしらの支払いのために小切手を振り出したところ、それをそのまま相手から支払いに利用されたということです。なのでまず自分が小切手を使って支払いをする場合を考えます。
(例)買掛金100円に対して小切手を振り出した。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
買掛金 100 当座預金 100

小切手を振り出した場合、現金勘定ではなく当座預金勘定で処理します。さて次に、相手方が支払いのため、こちらが振り出した小切手を返してきた場合です。その場合、減る見込みで差し引いた当座預金を、やっぱり減らないことになったので戻してあげなくてはなりません。
(例)売掛金100円に対して小切手(自己振出)を受け入れた。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
当座預金 100 売掛金 100

■先日付小切手(他人振出)
先日付小切手とは、換金出来る日がまだ到来していない小切手のことです。例えば1ヶ月後にならないと、銀行に持って行っても受け付けてくれなかったりします。法律上は先日付小切手であっても銀行で換金可能です。しかし、会社同士が先日付でやり取りをしているのに、受け取った側がそれを待たずに換金すれば商取引上のルール違反となります。下手したら相手に不渡りを起こさせてしまうかもしれません。

先日付小切手の場合、手元にあっても現金としての価値がありません。日付が到来してようやく現金同等物になります。なので先日付小切手を受け取ったら、これは受取手形として処理します。
(例)売掛金100円に対して先日付小切手(他人振出)を受け入れた。

勘定科目(借方) 金額(借方) 勘定科目(貸方) 金額(貸方)
受取手形 100 売掛金 100

こんな風に、小切手と言ってもその性質によって微妙に会計処理が変わってくるようです。商取引の性質を正しく把握することで、何故勘定科目が「現金」「当座預金」もしくは「受取手形」なのかを理解出来ると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。